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マンモグラフィープロセッサーのプロセス管理手順
必需品
- 21濃度ステップの感光計
- 濃度計
- 精度±0.30℃の温度計(水銀以外)
- マンモグラフィーに使用するものと同じ、ケース未開封の18x24cmフィルム
- ケアストリームマンモグラフィー現像コントロールチャートなどのコントロールチャートマンモグラフィー現像コントロールチャート(英語)(カタログ番号1801398、資料番号M7-173)。
基本設定
- 以下のことを確認します。
- プロセッサー全体に汚れがなく、適切に機能すること
- プロセッサーに適切に配合した新しい処理薬品を満たしてあること
- 適量の現像開始液を追加してあること
- 現像液の温度と補充量が適切に設定してあること
- マンモグラフィーに使用する18x24cmフィルムの未開封ケース1箱を確保しておきます。これを「QC」用フィルムとし、乳剤番号をコントロールチャートに記録します。
- 感光計を適切なフィルム分光感度(緑)で、感光乳剤片面塗布フィルム用に設定します。
- 連続5日間、「QC」ケースのフィルムを使用して感光ストリップを露光し、すぐ処理します。以下の点に注意します。
- プロセッサーを必ず適温にすること
- 温度計のプローブは、常にプロセッサーの現像液タンクの駆動部分ではない側の同じ場所に設置すること
- 感光乳剤片面塗布フィルムは、乳剤面が露光の光源を向くように感光計に挿入すること
- 感光ストリップは、常に露光の少ない側からプロセッサーに送るようにすること
- 5日目に、濃度計を使用して、各処理済みフィルムの21濃度ステップを読み取ります。注意:各ステップの 中間 のデータを採用します。
- 21ステップの5日間の平均値を求めます。
中間濃度(MD)の判定
- 平均濃度が1.20に最も近いステップを特定します。このステップを以降のすべてのMD判定で使用する中間濃度(MD)ステップとし、ステップ番号をチャートに記録します。
- 中央の線に平均MD値を書き込みます。
濃度差(DD)の判定
- 平均濃度が2.20に最も近いステップを選択します。
- 平均濃度が0.45に最も近く、下回らないステップを選択します。
- 手順2で判定した濃度値を手順1で判定した濃度値から引きます。この値が濃度差(DD)になります。
- この2つのステップを以降のすべてのDD判定で使用するステップとし、ステップ番号をチャートに記録します。中央の線に平均DD値を書き込みます。
カブリ濃度の判定
- 最小露光ステップ(通常は最初のステップ)の5日間の平均で、フィルムのカブリ濃度を判定します(フィルムのクリアな部分も、カブリ濃度の判定に使用できます)。
- 中央の線にカブリ濃度の平均値を書き込みます。
現像液の温度
- ご使用の環境での次の要件について、フィルムメーカーが推奨する現像液の温度を中央の線に書き込みます。
- フィルムの種類
- 現像液(処理薬品)
- プロセッサー
- 現像液の浸漬時間
運用範囲の設定
- マンモグラフィーのMDとDDの最適な運用範囲は±0.10、最大の運用範囲は±0.15です。
- MDとDDの中央の線の値に0.10と0.15を加算し、最適範囲と最大範囲の上限をコントロールチャートに書き込みます。
- MDとDDの中央の線の値から0.10と0.15を減算し、最適範囲と最大範囲の下限をコントロールチャートに書き込みます。
- カブリ濃度の中央の線の値に0.03を加算し、範囲の上限をコントロールチャートに書き込みます(カブリ濃度に下限はありません)。
日常的なプロセッサーの品質管理
- マンモグラフィーフィルムを処理する日は、毎朝感光ストリップを露光して処理します。
- 濃度計を使用して、コントロールチャートに記録されているのと同じステップでMD、DD、およびカブリ濃度の値を読み取ります。
- MD、DD、カブリ濃度、および測定した温度の値をコントロールチャートに記入します。
- 測定結果を評価して、フィルム処理を開始する前に必要な調整を行います。
コントロールチャートの評価
- コントロールチャートに記入したMDとDDの値が±0.10の運用範囲内の場合は、正常な処理変動範囲と考えられます。
- コントロールチャートに記入したMDとDDのいずれかの値が±0.10と±0.15の間にある場合、別の感光ストリップを露光および処理して比較します。この場合も、マンモグラフィーフィルムは処理できます。最大運用範囲を超えることがないよう、プロセッサーを注意深く監視してください。
- コントロールチャートに記入したMDとDDのいずれかの値が±0.15以上の場合、別の感光ストリップを露光および処理して比較します。同じ結果になった場合、原因を解明して改善するまで、マンモグラフィーフィルムの処理はできません。現像処理が管理下の状態に戻った後で、再び処理した結果を記入します。コントロールチャートの「所見」セクションに、今回講じた対策を記入します。
- 記入したカブリ濃度の値が0.03の範囲内の場合は、正常な処理変動範囲と考えられますが、+0.03を超える場合はただちに調べる必要があります。
- 現像液の温度は、できる限りフィルムメーカーの推奨温度を保ちます。±0.30℃を超えて変動しないようにする必要があります。
- 連続した3つ以上の値が常に上昇または下降している場合、上昇または下降の傾向があります。そのような傾向は、時間と共に緩やかで明白な変化となる場合がありますので、プロセッサーを注意深く監視してください。
- 傾向や全体的な変動に注意して評価し、必要に応じて、適切な対策を取ります。
- コントロールチャートの「所見」セクションは、変動理由(定例の予防保全、新しい処理薬品、現像開始液の追加など)を記入するために使用します。
最終コメント
各プロセッサーごとにメンテナンス記録を保管し、装置に対するすべてのサービスを記録することをお勧めします。この記録は、プロセッサーのサービスと性能の相互関係を明らかにするために使用できます。感光計、濃度計、および温度計のキャリブレーションは、メーカーの推奨(ある場合)に従って定期的にチェックする必要があります。ケアストリーム マンモグラフィー現像コントロールチャートを使用すると、さまざまな方法でプロセッサーの性能を監視できます。たとえば、月ごとに新しいチャートを使用したり、情報を継続的にプロットして新しいチャートを31日ごとに開始したりできます。
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